特集12 旧市川家住宅

※2023年3月時点の情報のため、掲載情報について今後変更となる可能性があります。

旧市川家住宅主屋は、明和6(1769)年に分家独立して、天白区から現在の旧飯田街道沿いの野方町に移築されました。
江戸時代中期の住宅構造が大きく改造されることなく、当時のまま残っている歴史的にも大変貴重な建造物で、国登録有形文化財にも登録されています。2 月~3 月には「ひなまつり」にちなんだイベントも開催。そんな旧市川家住宅のおすすめ情報を紹介します。

季節ごとにさまざまなイベントが楽しめます

旧市川家住宅では一年を通して、四季折々の飾り付けや、パネル展示やワークショップなどのにぎわいある催しを行っています。

5月 端午の節句

1 月 お正月かざり
3 月 ひなまつり
5 月 端午の節句
7 月 七夕かざり
9 月 十五夜 お月見かざり

演奏
演奏

※最新情報については、下記サイトからご覧いただけます。

★旧市川家住宅/講座・イベントのお知らせ(日進市ホームページ)

日進市初の国登録有形文化財(建造物)として開館!

旧市川家住宅は、尾張名古屋藩野方村の庄屋を務めた市川藤蔵(とうぞう)家の住宅で、明和6(1769)年、分家独立したときに植田村(現名古屋市天白区)にあった庄屋宅が現位置に移築されました。およそ250 年以上の歴史がある建物なんですね。平成24 年度に所有者から寄付を受け、平成26 年度に実施された改修整備工事では、「宝永6(1709)年」との年記がある墨書が発見されて建造年代が明らかに。また、建物は、土間境の柱を含めた上屋柱四本を梁でつないだ「四つ建て(鳥居建て)」という尾張地方独特の建築技法が特徴となっています。建造年代が明らかで、四つ建て形式が成立する過程を知ることができる大変貴重な事例のため、主屋は日進市初の国登録有形文化財として、平成25 年12 月24日に登録されました。

旧市川家住宅の「ひなまつり」

––2023年3月5日(日)まで展示。期間中(木)~(日)開館

七段15 人揃えの屏風段飾り

七段15 人揃えの屏風段飾り

屋形のついた御殿飾り

屋形のついた御殿飾り

七段15 人揃えの屏風段飾り
つるしびな

つるしびな

取材をした日は、ちょうどひなまつりの催しが始まったばかりで、古民家の趣ある空間にひな人形が展示されていました。入ってすぐの板の間中央には七段15人揃えの屏風段飾り、そしてたくさんのつるしびなも飾られています。このつるしびなは、飾りの一つ一つに長寿や健康などを願う意味があり、藤塚集会所を拠点に活動されている「わたげの会」のみなさんがひと針ひと針心を込めて作られたものです。さらに奥の座敷に展示されているのは、屋形のついた御殿飾り。段飾りより歴史は古く、塗りや蒔絵が施された豪華な御殿の中に内裏びなが鎮座しています。ただ、御殿は大きく、組み立ての手間もかかるため、時代とともに徐々に姿を消していったそうです。
写真撮影も自由にできるので、立派なおひなさまと一緒に記念写真を撮るのも楽しそうですね。旧市川家住宅を訪ね、歴史に思いをはせてみませんか。

●無料貸し出しもOK

文化芸術活動に利用していただけるように、一部の部屋の「無料貸し出し」も積極的に行っています。自主企画コンサートや作品の展示会、古典芸能の発表会など、さまざまな催しに使っていただけます(ただし、営利目的及び利用が不適当であると認められるものを除きます)。詳しくは日進市生涯学習課にお問い合わせください。

板の間
旧市川家住宅
●通常の見学

旧市川家住宅は、自由に見学や写真撮影ができます。備え付けの昔の玩具で遊んだり、板の間・縁側・前庭では飲食も可能です。

<旧市川家住宅>
開館日:
木・金・土・日・祝日(年末年始を除く)
開館時間:
9:00~16:00
利便施設:
駐車場8 台分(うち障害者など利用駐車場1台)、
駐輪場、トイレ(男女各1、多目的1)
入館料:
無料
所在地:
〒470-0123 日進市野方町東島384番地
問い合わせ:
TEL:0561-73-4190(生涯学習課文化係)

※問合せ先が、今後変更となる可能性があります。
詳細は、旧市川家住宅(日進市ホームページ)をご確認ください。